インドという国はいまだにビザが必要だったり、行ったら行ったで、次の都市へのアクセスがめんどくさかったり、観光地ではぼったくりが日常茶飯事だったりで、とにかく積極的に行きたくならない国のひとつでしょう。
<インド/ティルバンナマライ>GR DIGITAL
とはいえ、南インドはバス網が発達していて都市間のアクセスは割と便利だったりします。まあ、おんぼろバスでもちろんノンエアコンなんですが。
でも、バラナシ、コルカタ、デリーなどの北インドと違い、人当たりは穏やかで、ぼったくりと遭遇する率は比較的少ないです。
そして、写真を撮られることを嫌がらない人が多いです。むしろ、自分を撮れと申し出る人がたくさんいます。ま、これは北インドも同様なんですが。
上の画像は、チェンナイからバスで5時間ほど(直線で200kmほどかな)南西に下った聖地であるティルバンナマライというところ。
この中心部にあるのがアルナーチャレーシュワラという寺院です。聖地ですから、サドゥーと呼ばれる修行者がたくさんいます。
彼らは俗世界では仕事もして、家庭も持っていたはずですが、すべてを投げうってヒンドゥに身をささげた人だったりします。つまりは、子供も成人して何にも心配がなくなってこうなった人も多いわけで、インテリ層も数多くいるはず。
彼らとは英語でコミュニケーションが取れました。そんな中で許可を得て撮らせてもらったスナップです。
<ティルバンナマライ>K-7/DA16-50mm
このふたりは、自分たちから声をかけてきて、撮ってほしいと申し出てきました。
撮ったから写真を送って欲しいともいわず、去っていきました。
まあ、中にはタミル文字の走り書きで住所を書いた人もいましたが。
<ティルバンナマライ>K-7/DA50-200mm
こちらは寺院の外にいたなんちゃってサドゥー。いや、乞食坊主まがいでしょうか。
しっかりと手のひらを見せて金銭を要求されましたが、その場を離れました。だいたい、顔つきが悪そうでしょ。
<ポンディシェリー>K-7/DA16-50mm
こちらも、家族写真を撮れと要求されたもの。まるで見返りはないのに。
2015年のことで、インド人もそれほどスマホを持っているわけではなかったです。でも、携帯電話も持っている人は割といるはずで、自分たちの写真を撮ることはできるのですが、デジイチをぶら下げた外国人になぜか写真を頼むんですよね。
と、いうことで、インドは被写体が黙っていても近づいてくる。服もカラフルですしね。