インドの料理というと、どうしてもカレーになります。
カレーの定義から始めてしまうと沼にはまるくらい奥が深くなりますので、ここでは割愛です。
今回は南インドでTiffen(ティファン)と呼ばれる軽食のことを紹介したいと思います。
<ワダ>GR DIGITAL
軽食ですから、だいたいは朝食や昼食でいただきます。さすがに、夕食ではこれだと足りないです。
この、ワダ(Vada)、正確な発音はヴァーダあたりなんでしょうけど、そのままカタカナ読みで、「ワダ」と告げれば通じます。
この食べ物はウラッド豆(黒緑豆、ケツルアズキ)をペースト状にしてから、リング状にして揚げたものです。食感は固めのガンモドキっぽいです。ほぼ、単独では味に乏しいので、サンバルやチャトニに付けて食べます。
サンバルは豆と野菜のカレー。チャトニはココナッツペーストに青唐辛子をすりおろしてさらに、別の野菜のすりおろしを混ぜて出来上がります。サンバルはどこでもほぼ変わりませんが、チャトニはいくつかのバリエーションがあります。
このワダにはすでにひたひたにチャトニが加えられていました。
<イドゥリ>GR DIGITAL
真っ白なパンのようなものがイドゥリ(Idly)です。
こちらは米粉とウラッド豆をペースト状にして円盤のようにしてから蒸しあげたものです。やはり、単独では味があまりしません。
こちらも、サンバルとチャトニをつけて食べます。
ワダもイドゥリも単独では味に乏しく、やはりソースが決め手になりますが、やっぱりないと寂しいです。なぜか、サンバルとチャトニをつけると美味いと感じるんですよね。
<ポンガル>GR DIGITAL
これは米と緑豆を煮込んだお粥のようなものです。とはいえ、お粥のような水分はずいぶんと少ないですね。
基本、庶民の店ではカトラリーが出ませんので、手で食すことになります。やはりここでもソースは欠かせませんね。
<ウタパーム>GR DIGITAL
こちらの生地はイドゥリと同じだそうです。それを薄く延ばして、野菜を混ぜて焼いたものです。
こちらはタマネギ入りのオニオンウタパーム。南インド版のお好み焼きですかね。こちらは比較的味がついているんですが、やはりサンバルとチャトニは必須なんでしょうかね。
<ドーサ>GR DIGITAL
おそらく、ティファンの中では一番有名かも。マサラドーサは割と知られてますかね。
マサラドーサは筒状にした生地の中にジャガイモが入ってますが、これもバリエーションがあります。
食べた店はドーサだけのチェーン店でした。これは具が入ってなかったなあ。
<イディヤパム>PowerShot
もしかしたらインド唯一の麺料理かも。
ちなみに、画像はスリランカでした。これも、麺(米粉)自体には味がなく、ソースをつけて食べます。南インドでも2回くらいしか遭遇しませんでした。
スリランカではワダに香辛料をつけて固く揚げたものがありました。そちらは味がついているためか、ソースが出ることはほぼなく、所望するとチリペーストをかけろといわれたことがあります。
<食後のドリンク>GR DIGITAL
こちら、チャイではなく、コーヒーです。
南インドはチャイよりもコーヒーが一般的です。香辛料が入ることはありませんが、ミルクと砂糖はあらかじめ入ってます。
<職人技>K-7/DA16-50mm
こんな風に何度も移し替えて、砂糖がよく混ざるようにして作りますね。