Cafe de Castella Annex

旅とカメラとエトセトラ

高鐵と台鐵

<自強號>K-7/DA16-50mm

台湾での移動となると、鉄道が便利です。

2007年1月にいわゆる、台湾新幹線台灣高速鐵路(通称「高鐵」)が開業し、南港ー左榮間を運行しています。ですが、なんといってもかなり高額な料金設定なんです。

台湾新幹線>K-7/DA16-50mm

2023年5月の時点で、前日予約の普通車両指定席、高鐵台北ー左榮(高雄市)の料金は1431元。これは時間帯によって変わってくると思いますが、当時のレートで6500円弱になります。

ただし、90分あまりで到着してしまうというメリットがありますが。

同じ区間を臺灣鐵路管理局(台鉄)の特急で行くとなると5時間ほどかかります。個人的には5時間程度の移動ならばありなんじゃないかと思ってます。でも台鉄と高鐵は時と場合によって使い分けるというのがいいんでしょうね。

<かつての台東駅>K-7/DA21mm

高鐵のデメリットとしては、台北ー左榮の間の駅がほとんど台鉄の駅と離れたところに作られ、接続がよくないんです。台鉄と接した駅は台北、板橋、左榮(台鉄新左榮)だけです。

ただ、高鐵と台鉄を結ぶ台鉄の新路線を開業させるなど、その点の乗客サービスは我が国以上だと思います。

日本で新幹線を新設すると、在来線はほぼ第三セクターに移管され、地方の新幹線駅はとんでもないところに作られたりしますよね。台湾では高鐵が通っていても台鉄の路線が途切れることはないのですね。

また、高鐵は台湾の東海岸には通っていませんので、これまで通りに台鉄がどうしても必要なのです。

<駅弁>GR DIGITAL

高鐵では車内販売もたまに通りかかるのですが、めいっぱい乗っても90分あまりですから、コンビニでちょっとしたものを仕入れて乗り込むくらいがいいでしょう。

台鉄は駅売りの弁当があるんです。高鐵もないわけではありませんが、数は少ないです。

<弁当の中身>GR DIGITAL

開けてみると見事に茶色い弁当です。中央にスペアリブがどーんとのってますが、これは台湾でもよく食べられる排骨。排骨便當というものですね。

ちなみに、「便當」とは日本語の「弁当」の発音に文字を当てたもので、そのまま「べんとう」と読みます。

台湾の言葉には「おじさん」「おばさん」など日本語の意味とまったく同じ発音で話されるものもいくつかあります。

<進化した台鉄便當>PowerShot

同じ台鉄便當の拝骨でも、台北で購入したのはこんなタイプでした。

販売所にはかなりの列ができていて、鉄道利用者でもなさそうな人も多数。オフィスや自宅で食べる人も結構いると思いました。

まあ、コンビニにも弁当はあるんだろうけど。やはり、ノスタルジックな昔ながらの弁当がいいんでしょうねえ。

続きます。